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官能刑務官は頑張っています1 イジメで中退

 刑務官になってから1年が経って、ようやく仕事に慣れてきた。大人しい性格をしている私は、暴虐な女囚たちに見下され、不遜な態度を取られることも多かったのだが、それも今はあまりない。
 常に毅然とし、声を張り上げてさえいれば、そうそう舐められることはない。それが分かるようになるために1年間があったようなものだ。
 しかしながら、まだ内心では女囚を恐いと思っている。それが偽らざる本心だった。
 なにしろ彼女たちは犯罪者なのだ。自分の都合のために他人を傷付けることができる人種だ。彼女たちの思考回路が理解できない。理解できないものを恐ろしいと思うのは、正常なことだと思う。一般人の99%は私と意見を同じくするはずだ。
 刑務官としてそれでは色々と問題があるのだが、根本的に私はこの仕事に向いていないのだろう。仕事になれてきた最近であってもそれは常々強く思うことだった。

 元々私は刑務官志望ではなく、弁護士志望だった。高校時代の成績から考えれば、弁護士になるのは不可能なことではなかったはず。けれどその夢は叶わなかった。イジメが原因だった。
 私の名字は菅野と言うのだけれど、クラスメイトの女子には、菅野をもじって、官能ちゃんなんて呼ばれていた。どう考えても馬鹿にした呼び方だ。
 まあ、別に、名字のせいで苛められたとは思わないが。たまたま彼女らの標的になっただけだ。そこに特別な理由なんて存在しない。
 それに、変な呼び方なんて、私が受けてきた苛めに比べれば可愛いものだろう。足を引っ掛けられて、お弁当を床にぶち撒けてしまい、周囲の女子多数の嘲笑を浴びながらお弁当の中身を掻き集めていた時の屈辱は、今でも忘れることができない。思い出すだけで顔が赤くなりそうになる。
 友達がひとりでもいれば、あるいは耐えることもできたかもしれないが、残念ながら私は孤立無援だった。
 担任の教師に相談したことも、あるにはある。でも先生は、自分のクラスで発生した問題に、迷惑そうな顔をするだけで、具体的な対策を講じなかった。
 それについては特に感想はない。そんなものだろう。むしろ、あえて言うなら感謝しているくらいだ。中途半端な対応をされて、無駄に希望を持たされるくらいなら、思いっ切り正面から切り捨ててくれた方が、こっちも諦めが付く。実際、そうだったし。

 高校を中退した私は、その後の4年を無為に過ごした後、刑務所の副所長をしている父の薦めもあって、刑務官となった。薦めというかコネなのだが。
 最初はせめて法曹界に関わりたいと思い、裁判所の事務官等を考えていたが、高校中退の私が父のコネなしにそこへ辿り着くことは難しかった。
 まあこれは言い訳で、父の庇護なしで働きに出るのが恐かっただけである。正直に言えばそんなところだ。

 そういう甘ったれた私が刑務官となって苦労するのは当然のことだったろう。
 素直なことを言わせてもらえば、なるべく早く転職をしたいと思っている。私はこの1年でずいぶんと成長したけれど、やはり女囚は恐い。普段は精一杯に虚勢を張って、なんとか彼女たちの上に立っているが、やはり恐いものは恐いのだ。
 とはいえ、少なくとも3年くらいは勤めないと、父の顔を潰してしまうことになるので、それくらいは耐えなければならない。お見合い結婚でもすれば、父を納得させた上で逃げられるのかもしれないけれど……。
 毎日のようにそんなことを考えてしまう。

 2年目の夏。新しい囚人が5人移送されてきた。その中に殺人や強盗などの凶悪犯がいないことを確認して私はほっとした。
 それさえ分かれば後のことはどうでも良かったので、彼女たちの経歴を私は淡々と見ていった。事前に把握しなければならない項目だけに絞って、流れるように目を通していく。
 1分もあれば全部終わるようなことだったが、しかし私の視線は途中で止まった。私の全身も凍り付いたように動かなくなった。
 高校時代に私を中退へと追いやった女が名簿の中にいたのだった。

官能刑務官は頑張っています2 女囚の身体検査

「全員、気を付け!」
 私は大声で言った。目の前にいるのは、新しく入ってきた囚人5人。すべて女だ。
 その中には、高校時代の同級生である鬼塚さんがいた。この検査室に入った時に初めて再会を果たしたのだが、鬼塚さんは高校の時と外見上はあまり変わっていなかった。
 茶髪が黒髪になっていたり、長髪が短髪になっていたりはするが、それは刑務所に入る際に身嗜みを整えられたからだろう。
 完璧に近かったスタイルは、ほとんどと言っていいくらいに変わっていない。ちょっとぐらい髪が変わっても、男から見れば彼女は今でも魅力的なはずだ。
 鬼塚さんの顔を見ていると高校時代を思い出す。多少 目付きがきつめだけれど、それはそれで可愛らしいなどとのたまう男子が何人いたことか。
 ほんの数年前のことなのに、なんだかずいぶんと昔のことのような気がする。

 鬼塚さんは私に気付いているのかいないのか、神妙な顔をして私の命令に従い、直立不動になっていた。他の4人の囚人も同じだ。
 まあ、それが当たり前のことなのだけれど、しかし私は心の中で安堵の息を吐いていた。いきなり鬼塚さんに反抗されたのでは私の立場がない。もしそんなことになったら、きっと4人の囚人たちは、私のことを舐めて掛かってくるだろう。
 最初の印象を覆すのがどれほど大変なことか、私はこの1年間で身を持って思い知ってきた。

「これから身体検査をする! 服を脱いで下着姿になりなさい!」
 直立不動になっている囚人たちに命令する。彼女たちは服に手を掛け、のそのそと脱衣を始めた。
 このままではいけない。囚人は、いかなる時も刑務官の指示に素早く従わなければならない。だというのに、それが守られているとはとても言えない状況だ。動きがのろすぎる。彼女たちが刑務官を恐れていたら、絶対にこんな動きにはならないだろう。私は早くも舐められ始めているらしい。いくら声を張り上げていても、所詮、私なんてお嬢様育ちということか。囚人たちはそれを感じ取ったのかもしれない。
 これはまずいパターンだ。私の後ろに控えている先輩刑務官も渋い顔をしているに違いない。この新入りたちにはもっと厳しく接する必要がある。

 私は警棒を強く握り、囚人の一人に叩き付けた。背中を打たれたその女は、前のめりに倒れて、床に膝を着いた。右手も床に置き、左手で背中を押さえている。表情は苦痛に満ちていた。しかし数秒後には顔を上げ、私を睨み付けてきた。いきなり警棒で叩かれたのが不満らしい。
「返事はどうした!?」
 私はそう言って、他の囚人の背中にも警棒を打ち付けた。
 最後は鬼塚さんだった。私は彼女に遠慮なんてしないよう、意識して特別強く警棒を振った。鬼塚さんは「ぐうっ!」と無様な声を上げて、倒れ込んだ。
 鬼塚さんも含めた5人は、その場に膝を着いたまま苦痛に呻いていた。

官能刑務官は頑張っています3 下着姿で尻打ち懲罰

「立て!」
 私が命令すると5人はふらふらと立ち上がった。まだ背中をさすったりして痛そうにしている。
「気を付け!」
 怒鳴るように言って彼女たちを直立不動にさせる。
 鬼塚さんも素直に従っていた。
 もしかして私が同級生だと気付いていないのだろうか。そんなはずはないと思うが……。

「脱衣始め!」
 私の命令に、囚人たちは「はい」と返事をして脱ぎだした。私が「声が小さい!」と言うと、「はい!」と少し大きくなった声が返ってくる。私は「まだ小さい!」と言った。警棒を握っている手を上げて、威嚇する。すると、5人は慌てて「はいっ!」と大声を上げた。
 脱ぎながら泣きそうになっているのが一人。残りの四人も、私の懲罰を恐れているのがありありと伝わってくる。鬼塚さんも他の囚人と同様、服のボタンを外している指がわずかに震えていた。

 なんだ、と私は思った。こんなものか。高校のクラスでは敵無しだった鬼塚さんも、ここではやっぱり無力な囚人に過ぎないのか。
 クラスの男子も女子も完全に掌握し、気に入らない教師の授業ではボイコットすら扇動したというのに、今の鬼塚さんは、私に警棒で叩かれても文句を言えず、震えながら下着姿になるしかないのか。
 冷静に考えてみれば当然のことなんだけれど、高校時代に受けた数々の仕打ちのせいで、どうにも悲観的に考えてしまっていたようだ。
 これはむしろチャンスなのかもしれない。高校時代のイジメをここでそのままやり返したとしても、誰も私を咎める者はいないだろう。公権力の元で堂々とイジメを実行できるのがこの刑務所なのだ。

 私は、下着姿で立っている5人に、自分の名前を言わせた。返事の時のように、声が小さいことを注意して、何度もやり直しをさせる。
 一人5回くらいはやり直しをさせただろう。多少のばらつきはあるが、その回数は誰もが似たようなものだ。とりあえず全員の順番が終わると、私は彼女たちの背後に移動した。
「まだまだ声が小さい! もう一度、始めからやり直し! その前に、お前たちの気を引き締める! 全員、手を頭の後ろで組め!」
 囚人たちがポーズを取ったのを確認してから、私は鬼塚さんの尻を警棒で叩いた。
 臀部を守っているのは下着だけなので、肌を打っているのと変わらない音が鳴った。
 鬼塚さんは「んっ」と可愛らしい声を漏らした。
「お礼はどうした!? 刑務官に懲罰を受けたお礼は!? それと、刑務官の手を余計に煩わせたことへの謝罪も!」
 私の叱責を受けて鬼塚さんは唇を噛んだ。悔しくてたまらないという感じだ。心なしか、目が潤んでいるような気がする。それでも多分、私がもう一回彼女の尻を打てば、きちんとお礼と謝罪をするだろう。
 しかし私は鬼塚さんをとりあえず放っておき、隣の女に警棒を振るった。

「すみません! ありがとうございます!」
 最初の警棒が効いているのか、隣の女は大きな声でお礼と謝罪を口にした。次の女も、その次の女も、まあまあの大声を出した。
 結局、鬼塚さん以外の4人は合格点を上げてもいいような態度だった。
「鬼塚! 何にもできていなかったのは、お前だけだ!」
 私は怒鳴り付け、また鬼塚さんの尻を叩いた。
 もちろん、言い掛かりもいいところであることは分かっている。お礼と謝罪が必要なことは、事前に言われなければ分かる訳がない。
 だが、ここでは刑務官の言うことは絶対なのだ。極めて理不尽なことであっても、私の言うことは常に正しい。間違っていたとしても正しいのである。それをはっきりと示すために行っていることだった。
 とはいえ、私怨が混じっていないと言ってしまうと、それは嘘になるが。

「ありがとうございます! すみませんでした!」
 鬼塚さんは、お礼と謝罪を叫ぶように言った。しかしそれだけでは終わらせない。
 私は、鬼塚さんがちゃんとやれなかったのは全員の責任だということにして、他の4人にも一発ずつ警棒を叩き付けていった。
 いわゆる連帯責任というやつだ。まったく馬鹿げた論理だが、ここではそれが罷り通ってしまうのだから、使わない手はない。
「これから検査を始める、と言いたいところだけど……」
 私は鬼塚さんの背後に戻ってから言った。
「鬼塚! お前、尻を打たれた時に体勢を崩しただろ! 懲罰を何だと思っている!? 感謝の気持ちがないから体勢が崩れるんだ! 全員、もう一回!」
 5つの尻に再び警棒を叩き込む。
 注意されているのは鬼塚さんだけなのに、なんで自分たちまで尻打ちを受けなければならないのか。鬼塚さん以外の4人の気持ちはそんなところだろう。
 実際には、鬼塚さんにも落ち度はない。体勢なんて別に崩してなんかいなかった。
 けれど、前を向いている他の囚人には、真横で何が起きているかなんて分からない。すぐ隣にいる囚人なら、あるいは察したかもしれないが、やはり横目では確信を持つまでには至らなかっただろう。
 鬼塚さんのせいで余計に尻を叩かれた。この認識は今後鬼塚さんを苦しめることになるかもしれない。そんな期待も込めての連帯責任による懲罰だった。

官能刑務官は頑張っています4 四つん這いでスパンキング

 お尻叩きが終わると続けて身体検査を行った。何か武器になるようなものを隠していないかの検査だが、基本的にそんなもを持ち込めるはずはない。ここに移送されてくる前にも拘置所で散々検査されているだろうし、衣服も下着もすでに私物ではなく、支給品なのだ。ここで何かが見付かるようなことはほぼない。
 しかし検査する。それも厳密にである。これには、刑務所に武器を持ち込ませないというのとは別の意図があった。囚人に自分の立場を思い知らせるためだ。身体の隅々まで調べ上げられる屈辱は、彼女らの自尊心を傷付け、思い上がった鼻っ柱を叩く効果があるのだ。
 まずは髪の毛を調べる。耳の上や髪の中に何もないかどうか、私自らの手により確認する。そして、手の平や、脇の下や、足の裏を、ざっと見る。ここまではあっという間だ。彼女たちも屈辱を感じることはないだろう。
 ここからが本番なのだ。

「全員、その場で身体を前に倒し、床に手を着け!」
 私の命令に従って、女5人が四つん這いとなる。これまで好き勝手に生きてきたであろう彼女たちには極めて屈辱的な命令のはずだが、5人ともおよそ従順な態度だ。
 しかし私は罵倒した。
「鬼塚! お前だけ遅い!」
 警棒を鬼塚さんの尻に振り下ろす。上から下への打撃なので、今までにない威力が出た。鬼塚さんは、四つん這いの姿勢を保っていられず、潰れてうつ伏せのような格好になった。
「何をやってる!? 早く立て! 気を付け!」
 鬼塚さんは慌てた様子で直立になった。急に動いたせいなのか尻の痛みのせいなのか、彼女の息は大きく乱れていた。私は構わず彼女を立たせたままにしておき、他の4人の尻にも警棒を叩き下ろした。彼女たちは例外なく倒れ込み、その後に私に怒鳴られて、立ち上がった。
 5人とも、尻が赤く腫れ上がっている。ちょっとでも触れば、たちまち鋭い痛みに襲われることだろう。

「さっさと四つん這いなる! 早く!」
 再び床に手を着いて尻を突き出す女囚人5人。彼女たちはみんな初犯なので、生まれてこの方、これほどの恥辱を味わったことはないだろう。
「もっと尻を高くしろ!」
 5人の膝が真っ直ぐになり、尻が突き上げられる。手足を伸ばした四つん這いは体力的にもきついものがあるだろう。
 無防備になっている股間を私は一人ずつ丁寧に調べていった。まあ、凶器なんて見付かることはないので、適当にいたぶるだけではあるけれど、それはそれで大事な仕事だ。

 両手で陰部を広げて、膣内を剥き出しにしたりもする。大抵の場合、恥ずかしさのせいで粘膜がひくひくと微動しているので、そのことを指摘して、囚人を言葉責めにもする。
 膣検査が終わると手を離してあげるのだが、次は囚人自身の意志によって膣を収縮させる。力を入れたり抜いたりさせて、膣口を開閉させるのだ。まあ、開閉と言っても、わずかにひくつかせるだけなのだが。
 この段階に来るまでに打ちのめされている者ばかりなので、だいたいの囚人は、言われた通りに膣の開閉運動をする。最初はみんな控え目で、ちゃんと実行しているのかいないのか、よく分からないくらいの力加減だけれど、一度怒鳴り付ければ、それで諦めが付くようで、しっかりとやるようになる。
 たまに従わない者もいるが、そういうのは、必ずしも反抗的だからという訳ではなく、恥ずかしくてできない場合がほとんどだった。大人しい処女の囚人に多い傾向がある。それならば多少は同情の余地はあるだろう。
 だとしても、容赦のない懲罰はもちろん待っている。処女だからといって膣検査が免除されることはない。

官能刑務官は頑張っています5 膣検査の次は肛門検査

 5人とも膣の検査が終わった。おそらくは、この悪夢もようやく終わりかと5人は安堵していることだろう。こんなところにいるくらいなら、さっさと雑居房に放り込んでもらった方がましだと思っているに違いない。
 しかし検査には次があるのだった。
 肛門検査。数々の女囚に悔し涙を流させてきた検査だ。

 まず私は、膣の時のように、自分の手で囚人の尻を割り開かせ、肛門を露出させた。排泄器官を観察される屈辱に囚人の肩が震える。
 この検査が本当は検査ではなく、自分たちのプライドを叩き折るためのものであることは、ほとんどの囚人が気付いていることだろう。それでも彼女たちは文句を言うことを許されておらず、私に肛門を差し出さなければならない。
 排泄器官を覗き込まれること自体も苦痛だろうが、しかし、非人間的な扱いをされていることの方が、彼女たちからすればショックであるらしい。

 肛門は、陰唇と同様、人によって形が様々だった。盛り上がりの大きな肛門もあれば、きゅっと小さく縮こまっている肛門もある。
 中には、肛門の一部が、まるで小陰唇のようにはみ出している者もいた。一見するとイボ痔のようではあるが、しかし本人は全く痛がっていないので、多分違うのだろう。形が崩れているだけらしい。
 基本的に、美人の方が肛門も淑やかで綺麗な傾向があるような気がするけれど、これは私の主観であって、実際にデータを取ってみたわけではないので、ただの偏見に過ぎず、実際には顔の造形との関係はないのかもしれない。

 目視での検査の後は、やはり自力で肛門を開閉させることになる。蕾になるまでぎゅっとアヌスを閉じさせ、今度は一転して粘膜が丸見えになるまで開かせる。
 まるで、芸を披露させられる性奴隷のようだ。

 もちろん私は鬼塚さんに重点的なアナル検査を実施した。私の手でそこを広げた時も、彼女に開閉を命じた時も、たっぷりと時間を掛けた。他の囚人のアナル検査が全部で5分くらいのものだとしたら、10分は軽く越えていただろう。
 特に肛門の開閉はしつこくやらせ続けた。少し続けるだけで開閉の力が緩んできたけれど、私は怒声を浴びせ、さらには警棒を尻に打ち付け、何度もやり直しを命じた。挙げ句は、彼女の肛門にガラス棒を突っ込んで、直腸の収縮を直に確かめたりもした。他の囚人にガラス棒は使用していない。鬼塚さんだけ特別だ。
 鬼塚さんがお尻の穴に力を入れると、その力がガラス棒を通して私の手に伝わってくるのだが、それでも私は「全然 力が伝わって来ない!」と何度も駄目出しをした。鬼塚さんは呼吸を荒くしながらアナル収縮を繰り返していた。

官能刑務官は頑張っています6 いじめっ子の本性

 身体検査が終了して、囚人5人に着衣の許可を与え、雑居房に移動させる段階になって、私はようやく肩の力を抜いた。新入りへの身体検査を今回初めて任されて、先輩に見守られながらなんとか成功させることができ、少なからぬ達成感に満たされた。
 正直言って、この時、油断していたと思う。
 私からバトンを引き継いだ先輩が囚人たちを検査室から外へと連れて行く途中、鬼塚さんが直近にいても私は気付かなかった。彼女に耳元で囁かれて私は驚いてしまった。

 もっと驚いたのはその内容だった。
「なに調子乗ってんの?」
 鬼塚さんはそう言ったのだ。先輩刑務官に気付かれないよう、彼女が背を向けたタイミングを狙って、こっそりと私にだけ聞こえるよう言ったのである。
 それは、高校時代に何度も聞かされた言葉だった。定期テストで学年一位を取った時、その結果が廊下に張り出されているのを見て優越感に浸っていた私に投げ付けられたのが、この台詞だ。実のところ私はそれまで自分以外の人間は馬鹿だと思い込んでいたので、内心を見透かされたような気になり、ドキッとしてしまった。しかしどうも鬼塚さんは私のその反応を反発だと受け取ったようで、これ以降、なにかあるたびに文句を言われるようになり、だんだんと周りも巻き込むようになって、完全なイジメへと発展していった。
 久しぶりに聞いた鬼塚さんの台詞に、心臓が暴れ出しそうになった。掌にじんわりと汗が浮かんでくる。これがトラウマというやつだろうか。
 おそらく鬼塚さんは、こうなることを計算した上でああ言ったのだろう。

 緊張を露わにしてしまった私のリアクションに満足したのか、鬼塚さんは薄く笑って検査室を出て行った。
 なに? これは?
 もしかして鬼塚さんは、昔みたいに私のことを苛めるつもりなのだろうか。さっきまでの従順な態度は、猫を被っていただけだったということ? 最初に私を油断させたかったとでも?
 きっとそうだろう。
 先輩がいたからだ。他の刑務官がいたから鬼塚さんは従順にしていたのだ。それで、先輩刑務官が目を離した隙に、本性を見せた。そういうことだろう。つまり、今後も一対一になった時は、高校時代のように高圧的な態度に出てくるということになる。
 …………。負けるわけにはいかない。私は警棒を強く握った。あの時とは違うのだ。私は刑務官で、彼女は囚人である。私は、圧倒的に有利な立場にいる。囚人たちが一致団結でもしない限り、立場が逆転することはない。

 一致団結?
 なんだか嫌な予感がする。高校時代、鬼塚さんはクラスメイトをひとつにして、教師より上の立場を手に入れていた。彼女の標的になった教師は、授業中でも放課中でも関係なく、様々な嫌がらせを受け、ろくに反撃もできずに泣き寝入りしていた。
 あれがこの刑務所で再現されない保証がどこにあるだろう。
 一応、身体検査の時は、彼女のせいにして他の囚人にも連帯責任を課し、懲罰を与えたりもしたが、それだけでは全然足りないのではないか。もっと鬼塚さんを追い込んで孤立させる方法を考えた方が良いのではないだろうか。
 私は真剣に考え始めた。

官能刑務官は頑張っています7 寝込みを襲う

 何事も最初が肝心だとよく言われる。だから私は、鬼塚さんが入所してきたこの初日を大事にしようと思った。
 彼女が入れられた雑居房は、全員で7人。新人は分散して配置するので、7人の中で新人は鬼塚さんだけである。
 しかし放っておいたら鬼塚さんは雑居房を牛耳ってしまうかもしれない。そしてそれを足掛かりにして刑務所全体の囚人を仕切る立場を手に入れてしまうかもしれない。囚人たちがひとつにまとまってしまうと、私たち刑務官の立場が危うくなる。
 我ながら心配のしすぎではないかとも思うが、万が一ということもある。気付いた時には手遅れだったなんてことのないよう、細心の注意を払わなければならないだろう。
 私は先輩刑務官に事情を話し、鬼塚さんに特別待遇をする許可をもらった。

 午後十時の就寝時間が過ぎ、時計の針が十一時を回った頃、私と先輩刑務官は、鬼塚さんのいる雑居房の様子を見に行った。
 扉の覗き窓からでは、中が暗くて分かりにくいが、少なくともみんな布団に入っていることは分かった。話し声も聞こえてこないので、おそらくは大人しく眠っているのだろう。
 鬼塚さんの刑務所生活初日を順調に過ごさせてはいけない。私はそう思い、雑居房の扉を警棒で激しく叩いた。静まり返っていた雑居房には、衝撃音がよく響いた。

 囚人たち7人は次々に目を覚ました。みんな困惑した顔で、目を擦ったり、身をよじったりしている。
 他の雑居房でも似たような気配がする。寝付いたばかりのところを起こされるのは迷惑だろうが、私の知ったことではない。いやむしろ歓迎すべきことか。鬼塚さんが私に目を付けられているからこそ、こんなことになっているのだ。それを知った先輩囚人たちは、鬼塚さんに良い感情を抱かないだろう。
 まあ今はとにかく鬼塚さんのいる雑居房だ。まずは、同居人たちの印象を最悪なものにする。
 私は鍵を開けて雑居房の中に入った。
 先輩刑務官も後に続く。口出しはしてこない。この場の仕切りは私に任せてくれるらしい。

「起きろ! 全員、気を付け!」
 私の号令に、雑居房の女囚7人は慌てて立ち上がり、姿勢を正した。
「今日の夕食時に使っていた箸が、一本紛失した! 鬼塚! お前が使っていた箸だ! どうなっている!?」
 言い掛かりもいいところだった。別に誰がどの箸を使うのか決まっているわけではない。鬼塚さんがどの箸を使っていたかなんて、誰にも分からないのだ。そもそも、箸は一本も紛失していない。
 けれども鬼塚さんは反論しない。先輩刑務官が後ろで目を光らせているので、さっきみたいな言葉を吐かれる心配は全くなかった。
 私は言った。
「これから紛失の懲罰を与える! 全員だ! 尻を出せ!」
 寝入ったばかりのところを叩き起こされ、さらには懲罰を受ける。囚人たちからすれば、たまったものではないだろう。今は殊勝な顔をしている彼女たちも、私たち刑務官が去れば、鬼塚さんを罵倒するに違いない。

官能刑務官は頑張っています8 徹底的なお尻叩き

 女囚7人は、囚人服と下着を下ろして下半身を丸出しにすると、私に背を向けて、両手を頭の後ろで組んだ。お尻叩きを受ける時のポーズだ。
 私は彼女たちの尻に一発ずつ警棒を打ち込んだ。尻を叩かれた囚人は「ありがとうございます!」と懲罰のお礼を言った。鬼塚さんも同様だ。私以外の刑務官がいる時は、模範囚のように振る舞うつもりらしい。
 卑怯な女だ、と思う。高校時代もそうだった。鬼塚さんは、教師と生徒の区別なく攻撃的で、一見すると無差別にやりたい放題やっているように見えるが、実際はしっかりと相手を選んでいた。敵対すれば厄介な相手とは決して事を構えなかった。彼女の本質はあの時から変わっていないということか。であれば、やはり警戒に値するということになる。

「鬼塚! 反省しているのか!?」
 私が詰問すると、鬼塚さんは「はい! 反省しています!」と言った。全く身に覚えのないことで責められているというのに、素直なものだ。まあ、そうするより他はない状況なのだけど。
「だったら、尻打ちの追加を頼むくらいしたらどうだ!?」
 彼女の尻を警棒の先で軽く突きながら私は言った。昼間の身体検査の特にぶたれ、しかもついさっきも警棒を受けている尻は、すっかり赤くなってしまっている。警棒が触れるだけでも辛いはずだ。そのせいか、鬼塚さんは少しだけ背伸びをするかのような動きをした。しかしすぐに踵を下ろし、静止する。
「尻打ちお願いします!」
 私に尻を晒したまま鬼塚さんは言った。

 さらに彼女を追い詰めてみる。
「何発尻打ちが欲しいんだ!? 自分で決めろ!」
「…………」
 さすがにこれには即答できないようだった。少ない数を言えば私が許さないだろうし、多い数を言えばその通りに実行されるのは目に見えている。そう簡単には決断できないことだ。
「どうした! 何を黙っている!? 反省していないのか!?」
「……さ、三発お願いします!」
 鬼塚さんは若干詰まりながらも言葉を絞り出した。苦渋の選択だったろう。
「たった三発? それで反省しているつもり?」
「…………」
「全く足りない。私は十発を与えるつもりだった。差分の7発は、他の奴に受けてもらうしかないな」
 私の言葉に鬼塚さんの肩がわずかに動いた。他の囚人は無反応のまま頭の後ろで手を組んでいたが、彼女らが何を思っているかは考えるまでもない。
「じゅ、十発お願いします」
 震える声で鬼塚さんは言った。彼女も尻打ちの痛みは知っているが、しかし十回連続で叩かれるとどうなるかはまだ知らない。だからそんなことが言えるのだ。先輩女囚に睨まれるのを避けるためとはいえ、自分の言葉を鬼塚さんはすぐに後悔することになるだろう。
 まあ、自分で言おうが言うまいが、どうせ十発叩かれることになったのには変わりがないのだけれど、それを彼女が知ることはない。

 鬼塚さんの尻に思いっきり警棒を叩き付けていく際には、彼女自身に数をかぞえさせた。私が警棒を振るごとに、鬼塚さんは「ひとつ!」、「ふたつ!」と声を上げた。その声が小さい時には、容赦なく初めからやり直させた。別に声が小さくなくても私の気分次第でやり直しをさせた。

 最初は五発目でやり直しを命じた。この時は本当に声が小さくなっていた。警棒を何度も叩き込まれて尻が腫れ上がり、耐え難い痛みに襲われている鬼塚さんは、一発ごとに少しずつ声が小さくなっていたのだった。
 一発目から数え直しになってからは、さすがに同じ轍を踏むわけにはいかないと思ったらしく、頑張って大声を出していたが、しかし私は八発目で数をリセットした。鬼塚さんは「はい! すみません!」と言って素直に一に戻ったが、三周目の数え方は、叫ぶような感じだった。

 鬼塚さんの尻は、普段の倍くらいにまで腫れ上がっていた。さすがに倍は言い過ぎかもしれないが、まあ、1,5倍は行っているだろう。もう真っ赤だ。それでも私は、また五発目の時に「もう一回最初から!」と宣告した。
 さすがにこの時は鬼塚さんも動揺を露わにしていた。元から声は悲鳴のようで、彼女の苦痛が伝わってくるようだったが、とうとう態度にもそれが表れるようになったというわけだ。具体的に言うと、肩で息をするようになり、頭の後ろで組んでいる手を何度も握ったり緩めたりするようになった上、膝が震え出した。

 無慈悲にも私はここで渾身の一撃をお見舞いした。しかも前触れなくだ。雑居房に大きな音が響き、警棒が尻にめり込む感触がした。
 鬼塚さんは直立を保っていられず、後頭部からも手を離し、その場に崩れ落ちた。
「何やってる!? 鬼塚! 姿勢を崩すな!」
 私は鬼塚さんの髪を掴んで、無理やり立ち上がらせた。先輩刑務官が目を光らせているから、ここで暴れられる心配はないという判断の下でのことだ。
「ほら、尻出し姿勢を取れ! グズグズするな!」
 髪を離すと、鬼塚さんは震える手を徐々に上げて、頭の後ろで組んだ。
「膝が曲がってる! ちゃんと立て! 余計に叩いて欲しいのか!?」
 警棒を軽く尻に当てた途端、鬼塚さんの身体がびくりと震えた。そして、慌てた様子で真っ直ぐに立った。
 相当に参っているらしい。そのうち泣き出すかもしれない。ブレザーに身を包んでいた高校時代の鬼塚さんからは全く想像できない姿だ。見ていると哀れみすら感じる。しかし私はこれで終わらせるつもりはなかった。

 さらに五発をぶち込んだところで再び数え直しを命令する。ここで鬼塚さんは嗚咽を漏らし始めた。いつ終わるともしれない尻打ちに心が折れてしまったのだ。
 私は満足し、次はきっちりと十発を数えさせてあげた。最後に泣き声で「ありがとうございました!」と言う彼女を見て、とりあえず初日は順調に終わったことを確信した。
 そして、明日からもしっかりと鬼塚さんを追い込もう、と私は思った。

官能刑務官は頑張っています9 恥辱の訓練

 2日目からは、刑務所内の運動場で行進訓練が行われる。
「もっと足を高く! もっと!」
 私は大声で彼女らを叱責した。
 5人の新人女囚たちは、運動場の片隅で、横一列になって壁と向かい合い、その場から移動することのない行進をしていた。つまりは足踏みである。
 これ自体は全く無意味なことだが、寸分違わぬ集団行動をさせることによって、周りに合わせるという行為そのものを学ぶのだ。それが別に行進訓練でなくても構わないから、刑務官によっては、ラジオ体操を叩き込んだり、あるいは挨拶訓練をさせたりもする。

「イチ! ニ! イチ! ニ!」
 新人5人は、自ら掛け声を上げながら行進をしている。
 彼女らの声と、土を踏み鳴らす音が、延々と続く。
 鬼塚さんを含めた今回の新人は、4人が20代で、残りのひとりも32歳である。まだまだ若い。訓練に遠慮する必要はどこにもなかった。
「鬼塚! お前だけテンポが遅い!」
 私は適当なことを言って、警棒を鬼塚さんのお尻に叩き付けた。下着と囚人服の上からなので、それほどの威力は伝わっていないはずだが、しかし鬼塚さんはビクンと肩を跳ね上げた。
 昨日 散々に叩かれたせいで、まだお尻が腫れているのだろう。
 鬼塚さんはそれでも「はい!」と言って行進を続けた。

 彼女らが手を抜いている様子は特に見られなかったけれど、なかなか動きが揃わなかった。
 まあ、慣れないことなので仕方ないのだが、それで許していては刑務官が舐められてしまう。
 壁に向かって延々と足踏みを続ける新人5人に向かって、私は彼女らの背後から何度も怒鳴り声を浴びせた。
「キビキビ動けと何度 言ったら分かるんだ!? 手足の先まで意識して!」
 たまに、不意打ちで警棒を振るう。お尻だけじゃなく、腕や太ももを打ち据えたりもする。
 標的は動きの鈍い女囚だが、もちろん、それとは別に、鬼塚さんへの集中指導も忘れない。
「鬼塚! 足の上がりが甘い! もっと高く上げろ!」
 彼女の太ももを下から警棒で突き上げてやる。
「……っ! は、はい!」
 鬼塚さんは、引きつった声で返事をした。
 けれど私は許さない。
「全然駄目! 全員、気を付け!」
 5人は行進をやめ直立した。
 足踏みの音がいきなり止まったので、耳に少しだけ違和感が残った。

 5人は真っ直ぐに立っていたが、息が切れているようで、肩が大きく上下していた。彼女らの後ろ姿を見ているだけでも、その辛さが伝わってくる。
 きっと、できれば休みたいと思っているだろうが、しかしそうはいかない。
「お前ひとりが揃ってないせいで、いつまで終わらないんだぞ、鬼塚! ちゃんとやれ!」
 ただの言い掛かりである。鬼塚さんの行進は、別に他の4人と遜色はない。それどころか、どっちかと言うと、よくできている方でさえある。
「はい! すみません!」
 分かっているのかどうなのか、鬼塚さんは大声で謝罪した。彼女を含めて女囚5人は壁の方を向いているので、どんな表情をしているのかは不明だ。
 私は容赦なく言った。
「すみませんで済むか! 連帯責任! 全員、ズボンとパンツを膝まで下ろせ!」
 新人5人は「はい!」と声を揃えて囚人服のズボンに手を掛けた。躊躇はない。初日の教育がよく効いているようだ。

 次々にズボンが下ろされ、白いパンツが露わになる。
 もちろん、下着も刑務所からの支給品である。通常なら、女性が履くパンツは小さくて、最小限の面積しかない。しかしここでのパンツは布地が大きく、おへそ近くまでカバーされている。遠目にはまるで女児用パンツのようだが、実際にはそれとは違い、何の飾り気もない。
 5人がパンツを晒しても、そこには色気も何もなかった。

 彼女らはパンツにも手を掛け、ズボンと同じく、一気に引き下ろした。
 年頃の女性が5人も一列に並んで尻を出す光景は、全く異常というしかない。娑婆ではそうそう見られないに違いない。しかも、ひとりの尻は酷く腫れているし、他の4人も赤みを帯びているので、尚更だろう。
 ズボンとパンツを膝に止めて突っ立っている彼女らの尻に、私は、一発ずつ警棒を打ち付けていった。
 一発ごとに「ありがとうございます!」という声がする。
 5回警棒を振ると、私は「ズボンとパンツを上げろ!」と言った。
 女囚5人は、「はい!」と言って、ズボンとパンツを引き上げた。
 罰を受け終えたはずの彼女らの声に、安堵や喜びは含まれていなかった。どうせすぐに再度のお尻叩きがあるに決まっている、と思っているのだろう。
 その予想は完全に正しい。

官能刑務官は頑張っています10 下半身裸で行進訓練

 行進訓練はさらに続いた。
 私は、厳しく指導をしながら、気が向いた時に「行進止め! 尻を出せ!」と言った。
 そのたびに女囚5人はズボンとパンツを膝まで下ろした。
 従順な彼女らに私は警棒を持って応え、五発の打撃音を鳴らした後、行進を再開させた。

 それを10回ほど繰り返した後、ふと時計を見た。時刻は12時05分。午前9時に行進訓練を始めたから、およそ3時間が経過したわけだ。
 そろそろ頃合かと思い、私は11回目の尻出しを命じた。これまでのように一発ずつ叩いてから、私は言った。
「何回 同じことを注意させれば気が済むんだ、お前ら! もういい! いちいちズボンとパンツを脱いだり履いたりする必要はない! 脱ぎ捨てろ!」
 私の言葉に、新人5人は戸惑いを見せたが、逆らう気にまではなれなかったらしく、膝に止まっていたズボンとパンツを、渋々と足から抜き取り、地面に置いた。
「グズグズするな! さっさと行進を始めろ!」
 5人は、尻を丸出しにしたまま、壁に向かっての足踏みを再開した。
 上着はしっかり着ているのに、彼女らの下半身には、靴と靴下 以外には何もなかった。そのアンバランスな格好は、あまりにも滑稽だった。手と足を大きく振って足踏みをしているだけでも、間抜けな印象は拭えないというのに。
 壁の方を向いていて私に顔を見られる心配はないので、おそらく彼女たちは、恥辱とそれに対する悔しさを、遠慮無く表情に出していることだろう。

 やがて、先輩女囚 約40人が、運動場に出てきた。午前の労務を終え、昼食を済ませた彼女らには、交代で気晴らしの運動をすることが許されているのだ。
 尻を出したまま壁に向かって足踏みをしている新人5人を、先輩女囚たちは全く気にしていなかった。別に、新人に気遣ってそう振る舞っているわけでないだろう。女囚がこの程度の屈辱を与えられることなんて、よくあることなのだ。いちいち気にしていても意味がない。それだけである。

 先輩女囚たちは、運動時間をそれぞれに満喫していた。
 新人5人に一番近い集団は、輪になってバレーボールのパス回しをしている。
「ちょっと、今の強すぎー!」
「あはは、ごめんごめん」
 羨ましく思えるほど楽しそうな遣り取りが聞こえてくる。
 当然、新人5人の耳にも入っているだろう。
 遊んでいる先輩女囚の声を聞きながら、尻丸出しで行進を続ける気持ちは、どんなものだろうか。その答えは、5人ともが真っ赤になっている耳と、動きの悪くなっている手足が、これ以上ないくらいにハッキリと教えてくれていた。
「鬼塚! 腕が下がってきてるぞ! 足もだ! もっと上げろ!」
「はい!」
 羞恥と屈辱にまみれた声が、のどかな運動場に響いた。
プロフィール

官能小説家:kazari

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